生活習慣
目に良い、あるいは目に悪い、という事を考えるとき、多くの患者さんは食べ物と物を見る行為を考えています。内科的な生活習慣病の観点では食べ物が重要に位置し、広く認知されています。実際、極端に脂肪や塩分を摂取する危険性に関しては科学的な裏付けもあるでしょう。さらに健康食品とか長寿の村に伝わる特別な食べ物などもテレビで紹介され大いなる関心を集めていると思います。
診察でも、このような指導が求めらる事もよくあります。しかし眼科医としては、明らかな糖尿病や高血圧以外で食事指導が重要では無いと考えます。我々が治療の目標としている病気の多くにおいて食事の問題が原因や誘因となっているとは思えないのです。(糖尿病は別ですよ。)また、既に発生してしまっている目の病気が食事を変えることで改善するとも思えないのです。内科疾患がなければ「食事はどうでも良いですよ」と答えることにしています。
食べ物以外では、パソコンや新聞の見過ぎ、ゲームのし過ぎ等が目に悪い生活と思われ、場合により罪悪感をもたれる患者さんも多々見られます。成長期の子供さんが近距離で長時間注目する事によって近視化する事はゲーム時間配分等、少し注意すべき事と思いますが、決定的に目が悪くなる原因にはなりえないと思います。眼精疲労やVDT症候群も眼科が関わりそれなりに問題になる状態かもしれませんが目が悪くなる病気ではありません。苦痛解除のため、眼科医としてアイデアを出すことは本当に協力したいのですが、根絶しようという気にはなりません。むしろ医療ビジネスのキーワードになりつつあり、患者さんが無用の出費をさせられる事が問題のような気もします。一度、インターネットで眼精疲労を検索してみるとビジネスの実態がわかると思います。当院に来られる患者さんが妥当な方法で苦痛解除されることを期待しています。
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